感染性心内膜炎闘病記とその後の生活

感染性心内膜炎により大動脈弁の機械弁置換と僧坊弁の形成術を受けました。術後12日目に左硬膜下の出血が起こりし言葉が出なくなりました。直後に回復しましたがどうも舌の回りがわるくなりました。その後の愛犬との平穏な生活の記録です。

手術の日の出来事 

2020年3月5日に大動脈弁と僧坊弁の手術を行いました。
写真は手術室に向かう直前の奥さんとの写真です。

このブログは私の入院生活の記録です。


朝8時に手術室に入るために、10分前に病室をでて、歩いて手術室へ向かう。


奥さんと一緒に手術室の前まで行けるのかと思いきや、病棟のエレベーターの前までしかついて行けないとのこと。


術中の死亡率は4.9%、年齢等を補正して0.9%と前日の説明で教えて頂いていたため、ひょっとしたらもう奥さんに会えないかも知れないと思うと、話がしたいがなかなか言葉が出てこない。


道すがら、看護師さんが今日の天気やいろいろなことを話し掛けてくれるが全く頭に入ってこない。


せっかくだから少し奥さんと話がしたい。と、思ったがすぐにエレベーターの前に到着してしまう。


と、エレベーターが開き降りてきた別の看護師さんが、「手術室までの道のりが寒いので、何か羽織っていった方がいいですよ。」とのこと。


奥さんを促して、上着を取ってくるために喜喜としてUターンし病室へ。


これで少し話が出来るかなぁ。と思ったのもつかの間、元気な看護師さんは奥さんと私の間に入って「たしかに今日は寒い云々。」としきりに話し掛けてくれる。


緊張をほぐそうとしてくれているのだろうが、
「奥さんと話をさせてくれ~!」と泣きそうな気持ちになった。


まあ、若い元気な看護師さんはそんな経験もしたことがないだろうしわからないだろうな。と思うけど。


この看護師さん、結構天真爛漫で昨日の手術の説明の時に、先生が説明してる横に座ってついうとうと槽をこいでしまい平謝り。


だが、すでに2ヶ月近くたつ入院生活の中で看護師さんの超激務と献身的な働きをずっと見てきたのでまったくおこる気にもならず、むしろそのまま休んでていいよ。とも思えてきたくらい。


手術室までの道のりは寒かったような気もするが、あまり記憶がない。


長い渡り廊下を歩き、新病棟の建設工事現場を横を通って手術室とICUがある建物にたどり着いた。


手術室は全部で15室あるとのこと。
ずらりと並んだ大きな手術室を左にみながら、14番目の手術室に到着した。




これから少しずつ、記憶をたどりながらメモをしていきます。