感染性心内膜炎闘病記とその後の生活

感染性心内膜炎により大動脈弁の機械弁置換と僧坊弁の形成術を受けました。術後12日目に左硬膜下の出血が起こりし言葉が出なくなりました。直後に回復しましたがどうも舌の回りがわるくなりました。その後の愛犬との平穏な生活の記録です。

術後28か月目 犬に噛まれ抗生物質を投与いただく

7月に入り心臓の手術を受けて28か月目になった。


この暑さでどうも心拍数と血圧の薬の効きがちぐはぐ。


脈拍をコントロールするメインテートが効きすぎると、脈拍30台後半になり効かないと90台くらいに増える。


血圧も下が高くて90~100くらいに上がってしまうので末梢血管の拡張作用があるミカルディスを調整していただく。


毎朝の通勤の時にわたる歩道橋が一苦労。


心拍か血圧かわからないが歩道橋の上でふらふらになる。


早く涼しくなって欲しい。




と、 いう不安定な中で、今朝6時過ぎに犬に噛まれた。



我が家には二匹の柴犬がいるが、朝から大喧嘩をはじめた。

私が寝ているすぐ横で大喧嘩。


びっくりして飛び起きて、仲裁しようと思わず二匹の間に手を入れてしまった。


かぶり。


右腕の内側に犬歯が食い込み、外側に下の歯があたった。


幅が2cm、深さ1cm以上は食い込んだ。


とっさに手を引いたため、食い込んだ犬歯を引きずってしまった。



痛みで目が覚めた。  



とっさに我にかえった。



心臓の大動脈弁を機械弁に置換している私は、細菌感染症に厳重に注意するように指導いただいている。


人工弁には細菌感染が起こり易いためだ。


「しまった。」


と我に返って目が覚めた。


すぐに流水で洗い流して石鹸でもみもみ。


機械弁に血液が凝固して血餅ができないように、抗血液凝固剤を服用しているため、どんどん血が流れ出る。


洗面所いっぱいに血が流れ出る。


痛みもあるが、それより


「どうしよう。」。


また開胸手術を受けることになる。


流水洗浄しながら考えて、「近くの病院の救急外来で診ていただき、抗生物質を投与していただこう。」


病院に電話して診ていただけるか聞いてみた。


救急医の診療になるので、現時点では抗生物質を処方されるかわからないこと、前に治療をしているかたが長引くと普段以上に待ち時間が長くなるかも知れないこと、説明あり診ていただくことにした。


車で約5分。


受付につくとお兄さんがやってきて、既にカルテも準備してくれていた。


「今先生は前の患者さんを治療している。」とのことで看護師さんがきてくれた。


コロナワクチンの接種履歴や感染の既往、噛んだ犬の狂犬病ワクチンやその他ワクチンの接種状況を質問され、「少しお待ちください。」


少しして診察室に通されると、小さな女性医師が丁寧に診察してくださった。


胸には初期研修医とプレートが貼ってあったが、すごく丁寧に診ていただいた。


まず、生理食塩水での洗浄。


少し傷口を開いて細い水流の水鉄砲みたいな勢いで傷をあらう。


もう痛みも麻痺してきたのでそれほど感じない。


次に、左肩に破傷風のトキソイドワクチンを射っていただく。


うち終わって先生が奥に消え、少ししていろいろかかえて戻ってこられた。


その中の長い綿棒を取り出し、「まさか?」と思ったとおり、傷口を人差し指と親指で広げて中に突っ込んでグリグリ。


不思議とあまり痛くない。


先生の手の暖かさはよく感じるのに。


これが「手当てだ。」


しばしグリグリされて再び生理食塩水で傷を洗浄。


そこに男性の救急医が来てくださり、心臓の手術と機械弁置換を受けているため、感染症対策をしなければならないこと、このまま縫うと中に菌が残っていた場合、大変なことになるので今日は開いたままにして、傷口に抗生物質を塗り込んでいただく。


週明けに再診して、縫うか、開いたままにするかを判断していただくことになった。


そうこうしているうちに、三人目の熟練の女性医師がきてくれて、三人の医師て打ち合わせ。


あらためて傷口を確認していただき、診察が終わった。


犬に噛まれたのが6時すき、電話して病院についたのが7時まえ、診察室に入ったのが7時11分、治療が終わったのが8時ころ、薬剤師のお兄さんに丁寧に薬の使い方を教えていただき、病院をでた。

処方いただいたのは、アモキシシリン250mgと、オーグメンチン配合錠250s、ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%。


皆様、当直の夜勤あけだと思う。


自分の不注意で犬に噛まれたのに、親切に対応いただき本当にごめんなさい。


そしてありがとうございました。


これから5日間、毎食抗生物質を忘れずに飲み続けます。


皆さんも気をつけましょう。