感染性心内膜炎闘病記とその後の生活

感染性心内膜炎により大動脈弁の機械弁置換と僧坊弁の形成術を受けました。術後12日目に左硬膜下の出血が起こりし言葉が出なくなりました。直後に回復しましたがどうも舌の回りがわるくなりました。その後の愛犬との平穏な生活の記録です。

4月1日 術後27日目 新年度が始まる

新年度を迎えた。

あれよあれよという間にどんどん状況は悪くなり、今に至る。

会社ではお二人の新入社員を迎え、入社式が行われた。



従業員の皆様へ

大変お疲れ様です。
今日から新年度を迎えます。
○○さんと○○さんも仲間に加わってくれました。
入社式の写真を拝見し、本当に嬉しく思います。
是非、一丸となって頑張って参りましょう。

昨年度は新工場棟の竣工や本工場棟の各種追加工事の実施などなど、日常業務に加えて盛りだくさんの仕事がありました。

無事年度を締める事ができましたこと、あらためて厚く御礼を申し上げます。

今日から新年度を始めるにあたり、本来なら昼礼時にご挨拶させていただくべきところ、お休みをいただき申し訳ありません。

1月以降もうすぐ3か月の長きにわたりお休みを頂き、皆様にご迷惑をおかけしております事深くお詫び申し上げます。

日々大変なご苦労があること容易に想像されますが、安全な○○の製造のためご尽力頂き誠にありがとうございます。

長い間おやすみを頂き、皆様にお話しする中身を持ち合わせませんが、新年度開始にあたり健康の重要性について、この度の治療で経験したことをお話を申し上げます。

もともと小生は、あちこち調子の悪いところはありましたが、めちゃくちゃ具合の悪い箇所もなく、睡眠不足も平気であり、やりたいことを、やりたいタイミングで、仕事もプライベートも自由に過ごしてまいりました。

それが、昨年のクリスマス前からから猛烈な体調不良に悩まされるようになり、市内で薬を頂きなんとかやり過ごしてきましたが、正月明けから再度振り返し、全身の激痛で動きも取れなくなり、○○○市の総合内科を紹介され、検査の結果、入院することになりました。

体調不良の原因は、睡眠不足や少し無理がたたり、本来なら無菌状態を保っている血液の中に細菌が入り込んでしまい、心臓の中にある弁に細菌の塊がくっつき、いくつかある弁が痛んでしまい、全身に悪さをしていたものでした。

当初は6週間の抗生剤の点滴治療で完治する予定だったのですが、傷んでしまった心臓弁は復活できず、いろいろありましたが結局3月5日に開胸手術をすることになりました。

手術の前日の夕方に、奥さんと一緒に主治医の先生からあらためて手術の説明を受けたのですが、その時になって手術中の死亡リスクの話がありました。

先生によると、一般的に小生の手術中の死亡リスクは4.9%であるとの説明でした。

飛行機に乗って事故に遭うリスクや自動車事故に遭うリスクに比べてはるかに高いリスクであり、いきなり手術の前日こんなに高いリスクの話をされても本当に辛いものがありました。

その後、小生の年齢補正をかけると術中死亡リスクは0.9%との話しがありました。

それでも0.9%は相当高いリスクだと思いましたし、その時思ったのは、リスクは当事者にとってみればロシアンルーレットと同じで、0か100かということでした。

幸い良い先生や看護師さんに出会う事が出来、今も治療をしていただけておりますが、前夜の説明のあとから手術室に行き麻酔を入れられる直前まで、本当に帰って来られるのか、奥さんともう一度会うことができるのだろうかが心配でしたし、今本当に人生感が変わりました。

今迄好きなように自由に暮らしてきましたが、今は生かして頂いていると感じています。

是非、皆様も健康には本当に気をつけていただければと思います。

毎日、当たり前のように明日は来ていますが、ひょっとすると明日はこないかもしれない事、考えていただければと思います。

仕事中もそうですし、通勤途上にも様々なリスクがあります。  

普段は何も起こらないように感じますが、実はすぐ真横の見えない場所に大きなリスクが流れているかも知れないこと、想像して頂ければと思います。

自分の大切な方のためにも、そのリスクが顕在化しないように、全社員でお互いのリスクを減らし合うように致しましょう。

絶対に家を出た時の形のままの身体で、元気に帰宅してください。

来週、○○大学病院から別の病院に転送され、もう少し治療を続けます。

一日も早く、また皆様とお仕事をさせていただきたいと思っております。

新年度開始にあたり、皆様へのご挨拶とさせて頂きます。

○○さん、○○さん、おめでとうございます。